どんぐりの簡単な見分け方!?子供がどんぐり博士になれる本も紹介!!

記事

何気なくどんぐりを拾っているあなた。

もうそろそろ飽きてきた頃ではないですか?

今回は、どんぐりの木や実の見分け方をご紹介します。

子供に付き添って拾うだけではなく、種類を教えてあげると「ママすごい!」と言われること間違いなし!

あなただけではなく、どんぐり好きな子供も夢中になれるように楽しい本もご紹介。

子供は飲み込みが早いので、本を見て葉や実の種類を覚えてくれれば見分けてくれますよ。

知識が増えると自己肯定感もUPするので、子供のやる気も出てきて良いこと尽くめ!

ぜひ、最後まで読んでくださいね。

どんぐりの簡単な見分け方!日本には22種類の木がある!?

一言にどんぐりと言ってますが、色んなどんぐりがあるって知ってましたか?

私はせいぜい丸いか細長いかでしか区別していませんでした。

調べてみると、日本に生育しているどんぐりがなる木は22種類もあります。

もちろん、秋に美味しい栗もどんぐりの仲間。

22種類もあるなら、ちょっとコンプリートをしたくなりませんか?

どんぐりだけでは判別できないものもあるので、どんぐりの葉も見ると判別しやすいですよ。

どんぐりの生育地域、どんぐりの形状などをまとめた表はこちらです。

ちょっと長いので、気になる名前をクリックで説明に飛ぶようにしてあります。

生育地域どんぐりの形食べられるか
ブナ北海道~九州三角錐
イヌブナ本州~九州三角錐
北海道~九州涙形
コナラ北海道~九州楕円形
ミズナラ北海道~九州楕円形
アベマキ本州〜九州丸形
クヌギ本州〜沖縄丸形
カシワ北海道〜九州丸形
ナラガシワ本州〜九州楕円形
ウバメカシ神奈川県以西〜沖縄楕円形
アカガシ本州〜九州楕円形
ツクバネガシ本州〜九州楕円形
ウラジロガシ本州〜沖縄楕円形
シラカシ本州〜九州楕円形
アラカシ本州・四国・九州楕円形
ハナガガシ四国南西部~九州中南部楕円形
イチイガシ本州〜九州楕円形
オキナワウラジロガシ奄美大島〜沖縄楕円形
スダジイ福島以西~九州三角錐
ツブラジイ関東以西~九州丸形
マテバシイ本州〜沖縄楕円形
シリブカガシ近畿以西~沖縄楕円形

これだけではよくわからないと思いますので、どんぐりの特徴や葉の形状などを詳しく説明していきます。

とその前にどんぐり博士になるために覚えてほしいことが2つあります。

堅果と殻斗です。

堅果(けんか)簡単に言うと実、つまりどんぐりのこと。
殻斗(かくと)どんぐりの「ぼうし」や「はかま」と呼ばれている部分のこと。

堅果と殻斗を覚えたところで、1種類ずつ説明していきますね。

どんぐりについてより詳しく知りたい方はこちら


ブナ

引用:キャンプクエスト

三角錐形状の堅果が2つ入っており、イソギンチャク状の殻斗が全体的に覆っています。

堅果には油脂が多く含まれているので、冬眠前の動物の格好の食料です。

葉の裏側は薄い緑色。

黄色く紅葉し、落葉します。

葉の外側は波のような形をしており、側脈が7~11対前後あるのが特徴です。

イヌブナ

ブナと同じく堅果は三角錐形状ですが、大きさはブナの3分の2ほどで、ソバの実に似ています。

殻斗は短い鱗片状。

ブナと形がとても似ていますが、殻斗から細長い柄が出ているので簡単に見分けられます。

葉はブナと同じく外側は滑らかな波のような線が連続していますが、イヌブナは裏側の葉脈に白い毛が生えています。

側脈も9~14対とブナよりも多いので、判別はしやすいです。

みんなが知っている栗もどんぐりの仲間です。

殻斗はウニのような鋭いトゲ形状です。

小粒で甘く生で食せる「ヤマグリ」や「シバグリ」と呼ばれているものが本来の野生種です。

販売されているものは改良された園芸種になります。

葉は薄くて長楕円形。

外側には鋸歯があり、その先端にトゲがあります。

秋になると黄色く紅葉(黄葉)し、落葉します。

コナラ

一般的に堅果は細長い楕円形をしていてどんぐりの代名詞的存在。

ただし、大きさは個体によってさまざまなので、判別・同定は難しいです。

見分けるポイントは、鱗片状の短い殻斗が堅果を覆っていること。

葉の外側は全体的に鋸歯があり、長い葉柄があるのが特徴です。

裏側はやや薄いは白っぽい緑色。

黄色や褐色、または真っ赤に紅葉して落葉します。

ミズナラ

堅果は非常に濃い茶褐色をしており、どんぐりのなかでは大き目。

一般的には本州で最も大きなどんぐりです。

殻斗は鱗片状をしており、どんぐりのなかでも、いち早く根を出す種としてもよく知られています。

葉の外側が全体的にウネウネとしており、裏側は薄い緑色をしています。

コナラとの見分け方は葉柄で、ミズナラには葉柄がほとんどありません。

アベマキ

ミズナラと同じく堅果は非常に濃い茶褐色で、どんぐりのなかでは大き目。

個体差が大きく堅果だけだとクヌギとよく似ています。

見分けるポイントは、アベマキは柱頭や花被のある首部分がクヌギに比べて太く大きいところです。

殻斗はウネウネとしたイソギンチャク状をしています。

どんぐりのなかでも、いち早く根を出す種としてもよく知られています。

葉はギザギザとしたトゲが葉の外側に並んでいます。

クヌギに似ていますが、アベマキの葉の裏側には星状毛が密集しており、かつ白っぽい薄緑色。

クヌギ

まん丸でダルマさんのような大きな堅果と、殻斗はウネウネとしたイソギンチャク状なのが最大の特徴。

アベマキもほとんど同様な形状なので、判別が難しいです。

葉は鋸歯状の細長い葉の外側には白いトゲが並んでいます。

栗とよく似ていますが、栗のトゲは緑色なので見わけられます。

カシワ

引用:畑の毎日

カシワクヌギやアベマキ同様、イソギンチャク状の殻斗です。

カシワのトゲは紙のように薄いうえ、とても柔らかいのが特徴です。

堅果の頭部分がとんがっているのも判別する際のポイントになります。

葉はウネウネと波のような形状をした葉の外側が特徴です。

裏側は薄い緑色。

落葉しますが、次の新芽が出るまではほぼ落ちません。

ナラガシワ

鱗片状の底の浅い殻斗を持ち、堅果は大きな太鼓のような形をしています。

堅果のてっぺんの部分が白い毛で覆われているので、判別しやすいです。

葉での判別が難しいので、どんぐりで判別したほうがわかりやすいです。

葉は外側はウネウネとした波のような形で、裏側は薄くて白っぽい緑色。

カシワと似ていますが、ナラガシワは鋸歯の先端がカシワよりも鋭いのが特徴です。

ウバメカシ

浅くて小さな鱗片状の殻斗を持ち、すぐに脱げ落ちてしまうのが特徴です。

堅果はへその部分が非常に小さく、これも殻斗が脱げ落ちやすい要因となっています。

堅果の先端部分の周囲には白い毛が生えています。

葉はブナ科のなかで最も小さい葉で、外側に小さなギザギザがあり、裏側に反り返っています。

葉は堅く、乾燥に強いのが特徴です。

アカガシ

殻斗には輪層状の模様があり、ビロード状の毛で覆われています。

形状は細長いものもあれば、丸みを帯びたものもあり、シラカシやツクバネガシと見わけにくいです。

葉に特徴があるので、葉で判別すると良いでしょう。

葉の軸の部分である葉脈がとても長く、裏側にはっきりと見えるのが最大の特徴です。

外側にギザギザがなく、なめらかなカーブを描いています。

ツクバネガシ

引用:庭木図鑑植木ペディア

アカガシ同様、輪層状の模様が殻斗にあり、ビロード状に毛が覆います。

アカガシととても良く似ていますが、最大の違いは縦の縞模様が堅果にあること。

これが判別の最大の目印です。

また、カシ類のなかで最も堅果が大きいです。

葉の外側の先端部分のみに鋸歯があり、テカテカとした緑色をしています。

かなりはっきりとした側脈も特徴で、判別のポイントです。

ウラジロガシ

細長い楕円形状で、ラグビーボールのような堅果が一般的ですが、なかには球状のものもあります。

小さくて浅い殻斗には輪層状の模様。

殻斗は脱げ落ちやすく、落下しているものは別々の場合が多いです。

葉は名前の通り、葉の裏側が白っぽいのが特徴。

外側がウネウネと波打っており、どんぐりよりも葉の形状で判別するほうがわかりやすいのです。

シラカシ

殻斗にはだいたい6段ほどのはっきりとした輪層状の模様があり、毛は生えていません。

堅果の半分程度を覆う大きな殻斗が最大の特徴なので、ここで判別するのがわかりやすいです。

葉の外側には、見わけにくいほど小さなウネウネとした鋸歯があります。

葉の裏側は、白っぽい薄緑色をしています。

アラカシ

引用:どんぐりずかん

無毛の殻斗には、輪層状の模様があります。

堅果は一般的に樽のような形状のもので、白い縦縞模様が入っています。

1~2月といった冬季になっても落果させない個体もあり、どんぐりのなかで実りが最も遅いです。

葉の半分あたりから上側だけがギザギザとした鋸歯状です。

表側は濃い緑色で、裏側は白っぽく、はっきりとした葉脈を持ちます。

ハナガガシ

自生地が非常に狭い範囲に限定されたどんぐりで、絶滅危惧種に指定されています。

輪層状の模様がある堅果は、樽型形状のものが多く、縦ジワがあり。

殻斗は、まさにお椀型です。

葉は名前の通り、細長い形状の葉を持ち、カシの仲間のなかでいちばん細長いのが特徴です。

外側先端が鋸歯状。裏側はテカテカとした緑色をしています。

イチイガシ

ビロード状の毛で覆われた殻斗には、輪層状の模様があり、堅果の半分近くを覆っています。

堅果にははっきりとした縦縞模様が入っており、先端部分に白い粉上のような毛が生えています。

葉の外側半分ぐらいから上がギザギザとした鋸歯をしています。

裏側は薄い白褐色で、綿毛が密生しているので判別しやすいです。

オキナワウラジロガシ

最大の特徴は大きさで、日本でいちばん大きなどんぐりです。

本州に分布するウラジロガシとは大きさはもちろん、形状もまったく異なります。

殻斗には横縞模様。

とても珍しく、見つけるのが非常に難しいです。

葉は名前の通り、裏側は粉っぽい白い色をしていて、外側に緩やかなウネウネがあります。

長さが8~15cmほどあり、どんぐり同様大きいのが特徴。

スダジイ

細長くて先の尖った堅果全体を殻斗が包んでいて、落下時期になると3つに裂けます。

堅果は、アーモンドのような形状の三角錐型が一般的です。

個体差があり、なかには球形のものもあります。

葉の外側の先っぽ部分のみにわずかな鋸歯があり、先端が細く尖っています。その他は滑らかです。

裏側は白っぽく、主脈がはっきりとしています。

ツブラジイ

名前の通り、小粒でまん丸な堅果が特徴です。

どんぐりのなかでいちばん小さいその形状から「コジイ」とも呼ばれます。

殻斗が堅果全体を包み込み、熟すと3~4つに裂けるところも大きな特徴です。

葉は裏側が白っぽく、先端が細く尖り。

スダジイの葉とよく似ていますが、外側はほとんど全部なめらかなカーブのラインを描いています。

マテバシイ

引用:どんぐりずかん

細長い砲弾型の堅果の形状が大きな特徴です。

殻斗は白いロウ状の物質が薄く付着しており、非常に浅く脱げ落ちやすいです。

このふたつの特徴から、どんぐりのなかでも判別しやすいもののひとつです。

葉は外側はギザギザがまったくない滑らかなカーブを描きます。

裏側は薄い緑色で、はっきりとした主脈を有します。

シリブカガシ

マテバシイ同様、殻斗の表面が粉を吹いたような白いロウ状の物質に覆われています。

堅果の底(尻)の部分が少しへこんでいることから、尻深樫と名付けられました。

落果直後の堅果は、磨くと光沢が出るのでぜひ磨いてみてください。

葉もマテバシイ同様、外側は滑らかなカーブのラインです。

先端部分のみギザギザした鋸歯を有する個体もときどきあるので注意。

どんぐりの虫悲劇を減らそう!これで安心対策法!

たくさん集めたどんぐりをそのまま保管していると虫が出てきますよ。

どんぐりにいる虫はほとんどゾウムシで害はないのですが、大量に発生すると大発狂してしまいます。

大量発生させないためにもどんぐりの虫対策はきちんとしておきましょう。

どんぐりの虫対策の記事はこちらで紹介しています。

拾うのに飽きたら調べよう!楽しい可愛いどんぐりノート

どんぐりノートは、小さい子供でも読みやすい図鑑のような本です。

優しいタッチのイラストでどんぐりを紹介しています。

今はスマホでなんでもすぐに調べられます。

しかし、本で調べた方が他のどんぐりも目に入るので好奇心が芽生えますよ。

どんぐりの見分け方がわかれば、ほしいどんぐりを探しやすいですし、行動範囲も広がりますね。

まとめ

  • 日本に生育しているどんぐりの木は22種類だが、個体差がありすぎて判断が難しいときは葉で判断する
  • どんぐりの実は『堅果(けんか)』ぼうしは『殻斗(かくと)』と言うとどんぐり博士っぽくなる
  • どんぐりに入っている虫はゾウムシがほとんど、害はないが対策は必要
  • どんぐり博士になれる【どんぐりノート】は優しいタッチの絵で子供も見やすい
  • スマホで調べるより本で調べた方が他のどんぐりにも興味をもちやすくなる

どんぐり拾いは秋にしか楽しめない遊びですが、とっても楽しい思い出になります。

楽しい秋の旅行ついでにちょっと山や公園に寄ってどんぐり拾いをしてみてはいかがですか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。
よかったらクリックをお願いします。

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました