さつまいもが甘くないのは保存が原因!1ヶ月の追熟と焼き芋の作り方

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秋になると芋ほりをする保育絵や小学校がありますよね。

お家でも、家庭菜園でさつまいもを育てている方もいると思います。

でも、さつまいもをいざ食べてみたら…「あれ?甘くない。」と言うことありませんか?

やっぱり、家だと焼き芋屋さんのようにはならないのかしら?

実は、さつまいもが甘くない原因は追熟をしていないから。

つまり、掘りたてのさつまいもは、甘くないんです。

甘いさつまいもは1〜3ヶ月の追熟をし、糖度を上げているから甘いんです。

さらに甘い品種を選べば、焼き芋屋さんのような甘い焼き芋が食べられますよ。

この記事では、さつまいもを甘くする追熟のし方から、甘い品種のさつまいもをご紹介します。

理想の焼き芋に近づけるためにも、じっくり読んでくださいね。

掘りたてのさつまいもは甘くない!追熟て甘くする方法

掘りたてのさつまいもは、追熟しないと甘くありません。

さつまいものようにデンプン室が多い野菜は、収穫してから置くことでデンプン質が糖分にかわって甘みが増すのです。

このように収穫後、一定期間置き甘さを増す処理のことを「追熟(ついじゅく)」といいます。

掘りたてのさつまいもは、1~3ヶ月貯蔵して余分な水分がなくなってからの方がよりホクホクとしておいしくなるんです。

つまり、甘くないさつまいもしっかりと追熟すれば、甘く美味しいさつまいもになるんです。

もちろん、追熟するのに設備などは必要ありません。

14℃前後の場所で、最低1ヶ月おいておくだけで追熟されて甘くないさつまいもが甘くなりますよ。

すぐに食べたい気持ちもわかりますが、ここは我慢して待ちましょうね。

失敗しない追熟の仕方!泥はそのままでOK

せっかく掘ったさつまいもをだめにしないためにも、保存の仕方をしっかり覚えておきましょう。

1.さつまいもは洗わずに土つきのまま、直射日光を避けて2~3日干します。

ここで余分な水分を抜くことができます。

2.陰干ししたさつまいもを1本ずつ新聞紙にくるみ、ダンボールなどに入れて常温で保存します。

20℃を超えるとさつまいもが発芽してしまうので、14℃前後の場所が理想です。

農家さんだと数ヶ月追熟させることもあるようですが、家庭では1~2週間が追熟期間の目安です。

新聞紙で包むのは手間ですが、甘いさつまいもを食べるためにも頑張りましょう♪

買ったさつまいもはすぐにビニールから出すこと

スーパーなどで買うさつまいもは、袋入りで販売されているものがありますよね。

さつまいもは収穫後も呼吸をしているので、密閉された袋の中で保存していると水滴が出てくることがあります。

この水滴がカビや傷みの原因になることがあります。

買ってきたさつまいもはすぐに袋から出しましょう。

追熟のときと同じように新聞紙、なければキッチンペーパーでくるんで保存しましょうね。

常温が基本ですが、気温が20℃以上になる春から夏は、冷蔵庫の野菜室で保存します。

さつまいもを新聞紙にくるんだあと、ビニール袋に入れて息ができるように口をゆるく縛ってくださいね。

さつまいもは空気に触れると腐りやすい

なぜ、さつまいもを新聞紙にくるむの?

さつまいもは空気に触れると腐りやすくなるんです。

さつまいもを長持ちさせたいのなら、新聞紙で包んでから冷暗所に保存するのがおすすめです。

手間はかかりますが、できれば1つのさつまいもに対して、新聞紙を2枚使用してください。

新聞紙を二重に包んでおけば、空気が触れる心配がありませんからね。

保存する際は、床下に収納できる場所・直射日光が当たらない場所に置いておくと長持ちします。

量が多いときは、新聞紙に包んだまま段ボール・または紙袋に入れて保存するのがおすすめです。

段ボール・紙袋に入れて保存する際は、空気の循環をよくするため、穴を無数開けて涼しい場所に置くと長持ちしますよ。

さつまいもは焼き芋が一番!甘くするならじっくり焼く

さつまいもの一番美味しい食べ方と言えば、なんといっても焼き芋です。

しっかりと追熟し甘くしたさつまいもは、じっくりと焼くことで甘くて美味しい焼き芋になりますよ。

さつまいもを加熱する際、最も酵素が活発になり糖度が上がるための適温は、60℃〜75℃の間とされています。

それ以上でも以下でも酵素の働きは弱まってしまうため、適温を守りじっくりと加熱することが大切なんです。

お家で焼き芋を作るなら以下の方法があります。

  • オーブン
  • オーブントースター
  • グリル

電子レンジで作る方法もありますが、ふかし芋のようになったり、必要な水分まで抜けたりしてしまうんです。

美味しい焼き芋を作りたいなら、オーブンやグリルでじっくりと焼きましょうね。

オーブンで焼き芋を作る方法

オーブンを使って美味しい焼き芋を作りたいなら、以下の方法を試してみてください。

1.さつまいもを洗ったあと濡らした新聞紙でくるみ、さらに上からアルミホイルをくるみます。

アルミホイルで巻くだけでも美味しい焼き芋ができます。

しかし、よりねっとりした甘みがほしいのなら、新聞紙でくるんでからアルミホイルくるみましょう。

湿った新聞紙がさつまいもを蒸してくれるため、よりしっとりとした食感になりますよ。

2.160℃の低温で90分ほどしっかりと長めに焼きましょう。

じっくり焼くことで、さつまいもに含まれるデンプン質が甘みを感じる成分へと変わり、甘さがアップしますよ。

3.手で触れるようになるまで放置したらできあがりです。

放置することで冷めても甘みを感じるおいしい焼き芋に仕上がりますよ。

オーブントースターで焼き芋を作る方法

オーブンよりもオーブントースターのほうがお家にあることが多いですよね。

オーブントースターは、オーブンのように温度調節ができないので、予熱をうまく利用して温度を保ちましょう。

1.さつまいもをしっかり洗い、アルミホイルでまわりをぴたっとくるみます。

隙間があるとそこから必要な水分まで出てしまうので、隙間ができないようにくるみましょう。

2.オーブントースターにさつまいもを入れたら、およそ800Wで10〜15分ほど焼きます。

3.その後しばらく置き、粗熱を取ったら裏面を向けて再度15分トースターで焼いてください。

4.串を通し、火が通って入れば完成です。竹串を通したとき、硬いようならもう15分焼きましょう。

グリルで焼き芋を作る方法

魚焼きグリルでも焼き芋を作ることができます。

火を使うためそばを離れることはできませんが、ほくほくの焼き芋が食べられますよ。

長時間焼くので水を必要とする魚焼きグリルなら、水はたっぷり入れておきましょう。

1.さつまいもはよく洗ってアルミホイルにくるみます。

2.魚焼きグリルにアルミホイルでくるんださつまいもを入れて、弱火で30分ほど焼きます。

片面焼きの場合は、途中でひっくり返しましょう。

3.10分ほどそのまま放置してできあがりです。

手軽に焼き芋が食べたいなら焼き芋メーカーが◎

オーブンがなかったり、ずっとつきっきりで見ていることが難しかったりするなら、焼き芋メーカーを使いましょう。

ドウシシャの焼き芋メーカーは、タイマー付きなのでつきっきりじゃなくてもOK。

しかも、プレートを替えればホットサンドにも使えるので、1年を通して使えますよ。

アルミホイルや新聞紙などのゴミもでないのが嬉しいわね。

さつまいもの種類で甘さが違う!甘さ重視は安納芋

一言にさつまいもと言っても種類があり、甘さや食感が違います。

最近焼き芋で人気のねっとり系のさつまいもは、安納芋や紅はるかです。

昔ながらのホクホク感を求めるなら紅あずまや鳴門金時がおすすめ。

追熟加減でホクホクもねっとりも楽しめるのは、シルクスイートになります。

今回は、焼き芋として人気のある5種類のさつまいもの特徴をご紹介します。

しっかりとした生産者が作っているさつまいもをお取り寄せすれば、来年作るときの参考にもなりますよ。

あなたにあった種類のさつまいもを見つけてくださいね。

【安納芋】ねっとり甘い

安納芋は、水分が多くねっとりとした食感が特徴なのが特徴です。

焼き芋でも大人気な安納芋には、カロテンが多く含まれています。

加熱するとカロテンの効果で繊維がほぐれて柔らかくなることでねっとりとした独特の食感を生まれるんです。

また、収穫時の状態で糖度が16度もあるといわれていますが、時間をかけてじっくり焼くことで40度近くまで高めることができます。

焼くと蜜があふれ出すため、別名「蜜芋」とも呼ばれいるほどです。

甘くてねっとりした焼き芋を食べたい方にはまさにおすすめの品種ね。

【紅はるか】まるでスイートポテト

「はるかに甘い」がコンセプトの紅はるかは、焼き芋にするとまるでスイートポテトかのような甘さがあります。

その甘さは、安納芋と同等並です。

食感は水分がやや少なめのしっとりで、安納芋のねっとり感とさつまいも本来のほくほくの中間の食感です。

密がそれほど多くないので、がっつり甘いのが食べたいけどねっとり系が苦手な方には食べやすいですよ。

最近では、紅はるかの焼き芋も大人気♪

【シルクスイート】なめらかな食感

繊維質が少なく、その名の通り絹のようになめらかな食感が特徴なシルクスイート。

甘さは安納芋、紅はるかに比べると控えめで、とても上品な甘さです。

シルクスイートは追熟の効果が特に顕著な品種だと言えます。

採れたてはホクホク、追熟させると甘く滑らかな食感という、1つで2回楽しめるのも魅力的。

さつまいもの繊維が苦手な人向けね。

【紅あずま】芋らしいホクホク食感

紅あずまは繊維が少ないので、粉質の舌触りを楽しめるホクホク食感が魅力です。

栗のようなやさしい甘みと食べ応えのある食感を味わえるので、昔ながらのさつまいもを求める人にもおすすめの品種。

甘みと食感のバランスがよく、懐かしい味わいを満喫できます。

焼き芋だけではなく、天ぷらにもよく合いますよ。

料理にも使いやすいのが嬉しいですね。

【鳴門金時】焼き芋より料理向き

鳴門金時は、栗のようなホクホクとした触感が特徴です。

近年注目されているしっとり甘々とは違い、どことなく懐かしさを感じるほっこりするような優しい味わい。

繊維が少なく煮崩れしにくいため、芋ごはんや天ぷら、煮物などのおかずとしても美味しいですよ。

甘いだけではなくしょっぱいおかずにも使えるわ。

まとめ

  • 採りたてのさつまいもは甘くないが、追熟することでデンプンが糖分に変わり甘くなる
  • 掘りたてのさつまいもは洗わずに日陰で2~3日干し、新聞紙でくるんでからダンボールなどに入れて保存する
  • 焼き芋を作るときは、60℃〜75℃の間の温度でじっくりと焼くことで甘い焼き芋ができる
  • お家で焼き芋を作るときは、オーブンやトースター、グリルで焼き、電子レンジは水分が抜けるので使わない
  • 焼き芋で人気の安納芋や紅はるかはねっとり系で、紅あずまや鳴門金時はホクホク系の食感が特徴である
  • シルクスイートは、追熟することでホクホク系からねっとり系に変わり、繊維も少ないから

食べやすい秋から冬にかけて焼き芋が美味しい季節です。
しかし、買うと意外に高いもの…

きちんと追熟してじっくり焼けば、お家でも美味しい焼き芋が食べることができますよ。

これを機会に美味しい焼き芋を作ってみませんか?

もっと美味しいさつまいもを知りたい方は、『さつまいもの種類は60!?ねっとり系からホクホク系まで16品種紹介』を読んでくださいね。

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